ママ診断(総合版)
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ママ診断(あなたはどんなママ?)
●あなたのママ度を診断します。静岡県教育委員会発行
の「ファミリス」(11回)連載原稿です。
●過保護ママ、過干渉ママ、溺愛ママなど、
11のテーマにそって、あなたのママ度を診断します。
●あなたの点数をほかのかたの点数と比較してみてください。

(本文より)
あなたは過保護ママ?
Q1
あなたの子どもが近くの広場へ
友だちと遊びに行くといって、で
かけて行きました。その子ども
のうしろ姿を見送りながら……
20点 何とも言えない不安感を覚え、すぐ
様子を見に行きたい衝動にかられる。
10点 あれこれ指示を与えることはある。
あとで様子を見に行こうと内心では思う
ことが多い。
 0点 どこへ行くにも、ひとりで行くので、気に
することなく見送ることができる。
Q2
子どもの寝顔を見ながら、あな
たは子どもの将来をどのように
考えますか?
20点 いつまでも自分がそばについていなけ
れば、この子は、ひとりでは生活でき
ないと思う。
10点 ある時期までは、自分を必要とするだ
ろうが、親離れの時期は近いと思う。
 0点 毎日、どんどんとたくましくなっていくの
で、私は、もう必要ないのではないか
と思う。
Q3
子どもに留守番をさせ、ひとり
で家に残してきました。外出して
いるあなたは、どう考えますか。
20点 家や子どものことが心配で、落ち着か
ない。早く帰るようにする。
10点 心のどこかで気になるので、できるだ
け早く帰ろうと思うが、そのときしだい。
 0点 家や子どものことは、あまり気にならな
い。ゆっくりと外出できる。
Q4
近所や学校に、乱暴な子供が
います。どうもその子どもに、こ
のところ、何かにつけて、いじめ
られているようです。そういうと
きあなたは、どうしますか。
20点 いじめは許せないので、その子を遠ざ
けるか、その親か先生に、すぐ相談す
る。
10点 しばらく様子はみるが、心配は心配な
ので、それなりの対処はする。
 0点 子どものほうから何かを訴えてくるま
で、気にしない。そういうことはよくあ
る。
(点数の付け方については、本文をご覧になってください。)



【過保護】

●過保護な子どもって、どんな子?

 過保護といっても、内容はさまざま。食事面で過保護にするケース、行動面で過保護にする
ケースなど。しかしふつう過保護というときは、精神面での過保護をいう。子どもにつらい思い
や苦しい思いをさせない。あるいは子どもがそういう状態になりそうになると、すぐ助けてしまうなど。「(近所の)A君は乱暴な子だから、あの子とは遊んではダメ」「あの公園にはいじめっ子がいるから、あそこへは行ってはダメ」と、交友関係をせばめてしまうのも、それ。こういう環境にどっぷりとつかると、子どもは俗にいう、『温室育ち』になる。

●過保護児の特徴

 過保護児の特徴は、@依存心が強く、自立した行動ができない。わがままな反面、目標や規則が守れず、自分勝手になる。鉛筆を落としても、「鉛筆が落ちたア〜」と言うだけで、自分では拾おうとしない。A幼児性が持続し、人格の「核」形成が遅れる。年齢に比べて幼い感じがし、教える側からみると、「この子はこういう子どもだ」というつかみどころがはっきりしない。B何ごとにつけ優柔不断で、決断力がない。生活力も弱く、柔和でやさしい表情はしているものの、野性的なたくましさに欠ける。ブランコを横取りされても、ニコニコ笑いながら、それをあけ渡してしまうなど。そのためいじけやすく、くじけやすい。ちょっとしたことで、すぐ助けを求めたりする。よく『温室育ちは外へ出ると、すぐ風邪をひく』というが、それは子どものこういう様子を言ったもの。

●過保護の背景に。親の心配

 親が子どもを過保護にする背景には、何らかの「心配」がある。この心配が種となって、親は子どもを過保護にする。このテストで高得点だった人は、まずその種が何であるかを知る。もし「うちの子は何をしても心配だ」ということであれば、不信感そのものと戦う。(過保護にする)→(心配な子になる)→(ますます過保護にする)の悪循環の中で、あなたの子どもはますます、その心配な子どもになる。

 ひとつの方法として、今日からでも遅くないから、「あなたはいい子」「あなたはどんどんいい
子になる」を子どもの前で繰り返す。最初はどこかぎこちない言い方になるかもしれないが、あなたがそれを自然な形で言えるようになったとき、あなたの子どもは、その「いい子」になる。そういう意味では、子どもの心はカガミのようなもの。長い時間をかけて、あなたの子どもはあなたの口グセどおりの子どもになる。

●子育てから手を抜くことを恐れない

 つぎに子育ての目標は、子どもをよき家庭人として自立させること。そのためにも、子育てから手を抜くことを恐れてはいけない。私が作った格言に、『何でも半分』(子どもにしてあげることは、何でも半分でやめる)とか、『あと一歩、その手前でやめる』(すべてをしてあげない)とかいうのがある。やり過ぎてはいけないということだが、教える立場でも、こんなことが言える。私もときどき、バカなフリをして子どもに自信をもたせ、バカなフリをして子どもに自立を促すことがある。「こんな先生に習うくらいなら、自分でやったほうがまし」と子どもが思えば、しめたもの。親もある時期がきたら、そのバカな親になればよい。

●キズだらけになって成長する

 要するに子どもというのは、キズだらけになりながら成長する。子どもがキズつくのを恐れて
はいけない。親としてはつらいところだが、そのつらさにじっと耐えるのも、親の務めということ
になる。

 とくに子どもどうしのトラブルは、一に静観、二に静観、三、四がなくて五にほかの親に相談、
と考える。「ほかの親」というのは、同年齢もしくは、やや年齢が高い子どもをもつ親のこと。そういう親に相談すると、たいてい、「うちもこんなことがありましたよ」「あら、そうですか」というような会話で、問題は解決する。

★つづきは、本文で

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